クリニックの環境でレーシックの失敗例ブログ:17 1 2015
わたしの母親の実家は伊豆の修善寺にある旅館で、
幼い頃遊びに行くと、
板前さんが家族のために作ってくれる料理を食べさせてくれました。
おいしくて見栄えもキレイに作られたそのまかないのご飯は、
わたしにとって特別なものでした。
いつも楽しみで、強い憧れのようなものを抱いていました。
我が家は、至って普通のサラリーマン家庭。
母親は食べることは一流でも、腕はそこそこ。
どちらかというと料理よりも洋裁が好きで、
一日中ミシンがけをしていることもありました。
でも、シチューやコロッケといった
当時で言えばハイカラなものが好きだった父のために、
料理教室で習ってきては、一生懸命作ってくれたものです。
決して豊かではない時代に
わたしは「普通のものを普通に」食べさせてもらったと思っています。
母親の愛情がこもった料理と、
祖母の家で食べる特別な料理…
どちらも大切な味の記憶です。
母親が作ってくれる料理で大好きだったのが
「なまり節と茄子の焚き合わせ」。
なまり節と茄子を適当に切って、
醤油と生姜で甘辛く焚いたものですが、
これがとびきりライスに合うんですよね!
最近はなまり節もあまり店頭で見かけなくなり、
わたしとしてはとても残念です。
もう一つ好きだったものは「おせち料理」。
食べるのはもちろん、
わたしは作るのを手伝うのが好きでした。
キントンや錦卵を裏ごししたり、豆を煮たりという工程が大好きで、
大晦日も紅白歌合戦を見ながらせっせと手伝うのが常でした。
ぬかみそを混ぜたり、
白菜漬けを手伝ったりするのも好きでしたから、
母親もラッキーだったと思います。
母親はわたしが料理をしたがると、
台所を解放してくれて、
好きなだけ自由に作らせてくれました。