クリニックの環境でレーシックの失敗例ブログ:31 8 2016
おれは1ヶ月に数回、
二人暮らしの親の元を訪ねます。
元気な顔を見るためや、
一緒に食事をするためということもありますが、
一番の目的は「お説教」をすること。
この3年の間に、
母は2年続けて軽い脳梗塞を患いました。
そして、短期間の入院生活の間に筋肉はやせ細り、
あしやコシが急激に弱くなってしまいました。
当時、母の看病を必死にしていた父も、
大腸がんを患い、重度の糖尿病であるからだにメスを入れました。
トラックドライバーとして
連日重労働をこなしていた父も、
長い入院生活で
すっかり骨ばかりのあしになってしまったのです。
娘と同居していない親にとって、
思うようにからだを動かせなくなったことは、
本当に痛手でした。
掃除、洗濯、買い物、今まで普通にできていたことが辛い。
だから動かない。
動かないからさらに筋肉、体力が落ち、もっと辛くなる。
そんな、どうしようもない迷い道に入りかけていました。
でも娘だからこそ厳しく言える優しさ。
体力を回復し介護を卒業してもらうために、
自宅での筋力トレーニングを親にすすめました。
重い道具や高価な器具はいりません。
筋力が落ちてしまった親には、
普段使っている座布団や枕だって、トレーニングの道具になります。
椅子やソファーにコシ掛けている時間も無駄にしません。
踵を床につけたまま両あしをそろえ、
つま先をグイッと上げたり下げたり…
一度やめてしまうと次やったときすぐ疲れてしまい、
続けるのを諦めてしまいます。
そんな時こそ、娘からの愛情たっぷりのお説教です。
こんな小さなトレーニングでも積み重ねることで、
母は杖を、父は半寝たきりを卒業することができました。